LINE公式アカウントはもう作ってある。お客様からの「予約できますか?」もLINEで届く。だったら予約の仕組みもLINEの上に自分で作ってしまおう。そう考えて、Googleフォームや無料ツールを組み合わせ始めるお店は少なくありません。
LINE予約システムは、無料で自作できます。ただし作り方によって、できることと手作業で残ることが大きく変わります。この記事では、LINE予約システムを自作する3つの方法を手順つきで紹介し、自作で起きやすい問題と「ここまで来たら自作をやめたほうがいい」というタイミングを整理します。
LINE予約システムを無料で自作する3つの方法
自作の方法は、手軽な順に次の3つです。どれもLINE公式アカウントの無料で使える範囲から始められます。
1. リッチメニュー+Googleフォーム(ノーコード)
もっとも手軽な作り方です。プログラミングは必要ありません。
- Googleフォームで予約フォームを作る(お名前・電話番号・希望メニュー・第1〜第3希望日時など)
- 回答の送信先にGoogleスプレッドシートを指定し、予約台帳として使う
- LINE公式アカウントの管理画面で、リッチメニューにフォームのURLを設定する
- あいさつメッセージにもフォームのリンクを入れ、友だち追加した直後に案内する
お客様はLINEのメニューをタップするだけで予約を申し込めます。トークでやり取りするより、日時やメニューの聞き間違いが減るのが利点です。
一方で、フォームは空き状況を知りません。埋まっている時間にも申し込みが届くので、お店が確認して「その時間は埋まっています」とLINEで返信する作業は残ります。
2. 予約カレンダーのリンクをリッチメニューに置く
Googleカレンダーの予約スケジュール機能など、無料で使える予約カレンダーを作り、そのリンクをリッチメニューに置く方法です。空いている時間だけが表示されるので、フォームより一歩進んで「申し込んだ時点で予約が確定する」形にできます。
作り方の詳細と限界はGoogleで予約システムを無料で作る方法にまとめています。注意したいのは、予約の相手がLINEの中ではなく外部のページに移ることと、メニューごとの所要時間や担当者の割り当てなど、お店の予約に必要な設定が足りない場合があることです。
3. Messaging APIとGoogle Apps Scriptで開発する
プログラミングができる人向けの、本格的な自作です。LINEが公開している開発者向けの仕組みを使います。
- LINE DevelopersでMessaging APIのチャネルを作り、LINE公式アカウントと結びつける
- Google Apps Script(GAS)などでWebhookを受け取るプログラムを書き、メッセージに応じて空き枠を返す
- 予約データはスプレッドシートに書き込み、予約が入ったらLINEで確認メッセージを返す
- 必要ならLIFF(LINEの中で開くWebページ)で日時選択の画面を作る
うまく作れば、LINEの中で空き枠の表示から予約確定、確認メッセージまで完結します。ただし、作るのに時間がかかるうえ、LINE側やGoogle側の仕様変更に合わせて直し続ける必要があります。送り方によってはLINE公式アカウントのメッセージ通数を消費する点にも注意が必要です。
LINE公式アカウントの無料枠やAPIの条件は変わることがあります。自作を始める前に、LINE公式サイトとLINE Developersで最新の内容を確認してください。
3つの自作方法を比較
| 方法 | 作る手間 | 空き状況の表示 | 二重予約の防止 | 予約前のリマインダー | 保守 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. リッチメニュー+フォーム | 半日ほど | なし | 手作業 | 手作業 | ほぼ不要 |
| 2. 予約カレンダーのリンク | 半日〜1日 | あり | ツール次第 | ツール次第 | ほぼ不要 |
| 3. Messaging API+GAS | 数日〜数週間 | あり(自分で作る) | 自分で作る | 自分で作る | ずっと必要 |
「無料」なのはツールの利用料だけで、作る時間と直す時間は自分持ちです。とくに3の方法は、作った本人しか直せない仕組みになりがちです。
LINE予約システムを自作すると起きやすい問題
自作の予約システムを使い続けているお店で、よく起きる問題は次の5つです。
1. 二重予約
フォーム型では、同じ時間に2人から申し込みが届くことを防げません。API型でも、2人がほぼ同時に同じ枠を選んだときの処理を作り込まないと、同じ時間に予約が2件入ります。
2. 変更・キャンセルの受付
予約を「受ける」仕組みは作っても、「変更する」「キャンセルする」仕組みまで作るのは大変です。結局、変更はトークで受けて、お店が手で台帳を直すことになります。
3. リマインダー
予約の前日に確認メッセージを送る作業を手でやっていると、忙しい日ほど漏れます。リマインダーは無断キャンセル対策としてもっとも効果が見えやすい仕組みなので、自作で抜けやすいのは痛いところです。
4. 作った人しか直せない
GASのスクリプトやスプレッドシートの関数は、作った本人がいないと誰も直せません。スタッフが辞めたり、本人が忙しくなったりした時点で、予約の仕組みが止まるリスクを抱えます。
5. お客様の情報の管理
電話番号や来店履歴がスプレッドシートやトーク履歴に散らばると、誰がどこまで見られるのかの管理が難しくなります。共有リンクの設定ひとつで、外から見えてしまうこともあります。
自作をやめるタイミング
次のどれかに当てはまったら、自作から予約システムへの切り替えを考えるタイミングです。
- 二重予約が一度でも起きた
- フォームやトークへの返信に、毎日まとまった時間を取られている
- 予約を受けるスタッフや担当者が2人以上になった
- 前日の確認連絡が漏れて、無断キャンセルが出た
- 仕組みを直せるのが自分(または特定の1人)だけになっている
自作でかけた時間を無駄だと思う必要はありません。どんな項目を聞きたいか、どの時間帯に予約が集中するかなど、自作の運用で分かったことは、予約システムを選ぶときにそのまま使えます。選ぶときの比較の観点は無料で使える予約システム7選で紹介しています。
自作の代わりに、予約システムの無料プランをLINEにつなぐ
自作の手間を省くいちばん近道は、予約システムの予約ページをLINEから開けるようにすることです。リッチメニューに置くURLを、フォームから予約ページに差し替えるだけで始められます。
BOOKINは、小さなお店向けのオンライン予約システムです。無料プランから、お店専用の予約ページを公開し、そのURLをLINEのリッチメニューやトークで案内できます。予約ページでは空いている時間だけが表示され、お客様が選んだ時点で予約が確定するので、フォームのように「埋まっています」と返信する作業がなくなります。

有料プランでは、予約ページがLINEアプリの中でそのまま開くLINE連携が使えます。QRコードを店頭に置いたりLINEで配信したりすると、お客様は読み取るだけで予約ページを開けます。LINE連携にはLINE公式アカウント側の連携設定が必要で、設定手順はサポートで案内しています。

LINEから入った予約も、Webから入った予約も、同じ予約一覧にまとまります。スプレッドシートとトーク履歴を見比べる必要はありません。

LINEで予約を受ける方法の全体像はLINE予約システムは無料で使える?4つの方法で、BOOKINのLINE連携の詳細はLINE予約システムのページで紹介しています。無料プランでできることは無料の予約システムのページをご覧ください。
まとめ
- LINE予約システムは、リッチメニュー+フォーム、予約カレンダーのリンク、Messaging APIでの開発の3つの方法で無料で自作できる
- 手軽な方法ほど、空き状況の確認と返信という手作業が残る。本格的に作るほど、保守の負担が増える
- 二重予約・変更とキャンセル・リマインダー・作った人しか直せない問題は、自作でつまずきやすいポイント
- 二重予約が起きた、返信に毎日時間を取られる、スタッフが増えたといったタイミングが、予約システムへの切り替えどき
- 予約システムの無料プランの予約ページをリッチメニューに置けば、自作のフォームから差し替えるだけで始められる
まずは今リッチメニューに置いているリンクを、空き枠が見える予約ページに替えるところから試してみてください。
BOOKINなら、オンライン予約の受付を数分で始められます。無料プランあり。
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