「予約システムを入れたいけれど、いきなり月額を払うのは不安」。1人で店を回している美容師さんや、開業したての院長先生からよく聞く言葉です。
実は、予約システムは無料で始められるものが少なくありません。ただし「無料」の中身はツールごとにかなり違います。予約件数に上限があるもの、機能が絞られているもの、条件つきで無料のもの。ここを知らずに選ぶと、慣れたころに使えなくなって乗り換えに手間取ります。
この記事では、無料プランのある予約システム7つを、小さなお店にとって大事な観点で比較したうえで、選び方のチェックポイントをまとめます。
「予約システム 無料」で探すときに、まず知っておくこと
無料プランには、大きく3つのタイプがあります。
- 件数上限タイプ:月の予約件数などに上限があり、超えたら有料プランへ。使い始めは無料、伸びたら課金という考え方です。
- 機能制限タイプ:予約受付の基本機能は無料で、リマインダーや連携などの便利機能が有料。件数は気にせず使えます。
- 条件つき無料タイプ:決済サービスや他のツールとセットで使う前提で、予約機能そのものは無料というもの。
どのタイプが合うかは、お店の予約件数と「どこまで自動化したいか」で決まります。比較表を見る前に、自分のお店が月に何件くらい予約を受けているかをざっくり把握しておくと、判断が早くなります。
無料の予約システム7選を比較
無料プランの条件は各社で変更されることがあります。ここでは方針レベルの違いを整理していますので、契約前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
| ツール | 無料プランのかたち | 特徴 | 向いているお店 |
|---|---|---|---|
| BOOKIN | 件数上限タイプ | 自分の店のURLで予約ページを公開。自動リマインダーとスマホでの予約管理を無料プランから。LINE連携は有料プランで。クレジットカード登録不要 | 美容室・サロン、歯科、クリニック、ジムなど、1人〜数人の店 |
| RESERVA | 件数上限タイプ | 業種別のテンプレートが豊富で、幅広い業態に対応 | 業種テンプレートに沿って早く始めたい店 |
| STORES 予約 | 件数上限タイプ | 月謝・回数券など、レッスンや教室向けの仕組みが充実 | スクール、教室、フィットネス |
| Square 予約 | 条件つき無料タイプ | Squareの決済と一体。事前決済やキャンセル料の設定と相性がよい | 物販や決済もSquareでまとめたい店 |
| freee予約 | 機能制限タイプ | 会計ソフトfreeeとの連携が前提。シンプルな予約受付 | すでにfreeeで会計をしている個人事業主 |
| Airリザーブ | 機能制限タイプ | Airレジなど同シリーズのツールと連携。基本機能を無料で | Airシリーズをすでに使っている店 |
| SelectType | 機能制限タイプ | フォーム作成の自由度が高く、細かい項目を作れる | 予約時に聞きたい項目が多い店 |
BOOKIN
小さな店が「電話を取らずに予約を受ける」ための予約システムです。無料プランでも、お店専用の予約ページ、予約前の自動リマインダー、スマホからの予約管理が使えます。予約ページのURLはLINEやInstagramでそのまま案内でき、LINE公式アカウントから直接予約を受けるLINE連携は有料プランで使えます。クレジットカードの登録なしで始められるので、まず1つのメニューだけ公開して様子を見る、という試し方ができます。詳しくは無料プランでできることをご覧ください。

RESERVA
業種別のテンプレートが多く、店舗系からイベント系まで幅広い用途で使われています。無料プランは予約件数に上限がある考え方なので、まず少ない件数から試したい店に向きます。
STORES 予約
旧Coubic。月謝制や回数券、複数人が同時に参加するレッスンの予約に強いのが特徴です。教室やスクール、少人数のフィットネスであれば候補に入ります。
Square 予約
Squareの決済サービスと一体になった予約機能です。事前決済やカード情報の登録を前提にした運用がしやすく、キャンセル料を取りたい店と相性がよいです。決済と予約を分けたい場合は、別のツールのほうがシンプルです。
freee予約
旧tol。会計ソフトのfreeeを使っている個人事業主向けで、予約から売上の記帳までをつなげる設計です。予約機能そのものはシンプルで、複雑なスタッフ管理などは求めない店に向いています。
Airリザーブ
リクルートのAirシリーズのひとつで、Airレジなどと組み合わせて使う前提の作りです。すでにAirシリーズを店で使っているなら、追加の学習コストが少なくてすみます。
SelectType
予約フォームの自由度が高く、予約時に聞きたい項目を細かく作り込めます。多機能な反面、設定項目は多めなので、シンプルさを優先する店は最初に少し時間がかかるかもしれません。
無料で使える予約システムの選び方(5つのチェックポイント)
比較表だけでは決めきれない、という方向けに、小さなお店が確認しておきたい5点をまとめます。
1. 上限に達したらどうなるか
件数上限タイプの場合、上限を超えた月に予約が受けられなくなるのか、自動的に有料プランへ移るのか、事前に確認しておきます。「お客様が予約しようとしたら受付停止になっていた」が一番困るパターンです。
2. リマインダーが無料プランに含まれるか
予約前の自動リマインダーは、無断キャンセル対策としてもっとも効果が見えやすい機能です。ここが有料機能になっているツールは多いので、無料のうちから使えるかどうかは確認しておく価値があります。
3. LINEでの予約受付に対応しているか
常連客とのやり取りがLINE中心のお店では、予約ページのURLをLINEで送るだけでなく、LINE公式アカウントから直接予約できるかどうかで、お客様の手間が変わります。無料プランで使えるのか、有料プランの機能なのかもあわせて確認しておきます。BOOKINの場合、予約ページのURLをLINEで送るのは無料プランから、LINE公式アカウントから直接予約を受けるLINEでの予約受付は有料プランの機能です。
4. 予約ページを自分の店のものとして見せられるか
ツールのポータルサイトの中に自分の店が並ぶ形か、自分の店のURLで予約ページを持てるかは、ホットペッパーなどの媒体依存から抜け出したい店にとって重要な違いです。GoogleビジネスプロフィールやInstagramのプロフィール欄にどのURLを載せるのか、実際に想像してみてください。

画面内のデモ店舗の写真:Gabriela / Unsplash、Ionela Mat / Unsplash
5. スマホだけで予約を確認・変更できるか
施術中やレジ対応中に予約を確認するのは、ほとんどの場合スマホです。管理画面がスマホで見やすいか、当日の予約変更がスマホから数タップでできるかは、実際に無料プランに登録して触ってみるのが早いです。
無料プランで足りるかを判断する目安
- 1人で営業していて、予約が月に数十件まで:件数上限タイプの無料プランで十分に回せることが多いです。
- スタッフが2〜3人いて、指名予約がある:スタッフごとの予約枠が無料プランで作れるかを確認します。
- 無断キャンセルに困っている:リマインダーが無料で使えるツールを優先します。
- 予約が月に100件を超えている:無料プランは試用と考え、有料プランへの段差がなだらかなツールを選びます。
紙・電話・Excelから移行する手順そのものは、予約管理を効率化する方法で詳しくまとめています。
業種別に見るポイント
美容室・サロン
メニューごとの所要時間とスタッフ指名が無料プランで設定できるかが分かれ目です。美容室・サロン向け予約システムでは、施術中に電話を取らずに予約を受ける運用を想定しています。
歯科・クリニック
初診と再診で枠を分けたい、リマインダーで来院忘れを減らしたい、というニーズが中心です。歯科医院向け、クリニック向けのページで、それぞれの使い方を紹介しています。
パーソナルジム・教室
次回予約を帰り際に決めてもらう運用ができると、リピート率が安定します。回数券や月謝の管理を重視するならSTORES 予約のようなレッスン特化型、予約受付と次回予約のしやすさを重視するならジム向け予約システムが候補です。
まとめ
- 予約システムの無料プランは「件数上限」「機能制限」「条件つき無料」の3タイプに分かれる
- 小さなお店が確認すべきは、上限到達時の動き・リマインダー・LINE連携・自分の店のURL・スマホ管理の5点
- 無料プランはあくまで入口。慣れたあとに有料プランへ移る段差がなだらかなツールを選ぶと、乗り換えの手間がない
まずは無料プランに登録して、1つのメニューだけ予約ページを公開してみる。それだけでも、電話対応にかかっていた時間の変化が実感できるはずです。
BOOKINなら、オンライン予約の受付を数分で始められます。無料プランあり。
無料で始める