歯科の予約システム|リコール率と無断キャンセルを改善する選び方

歯科の予約システムを選ぶときに見るべき7つのポイントを、小規模な歯科医院の目線で解説。定期検診(リコール)を途切れさせない予約の取り方と、無断キャンセルを減らす運用までまとめます。

執筆: Subash Rijal(BOOKIN 開発者)公開日:

治療中にも受付の電話が鳴り、衛生士さんがチェアを離れて予約を受ける。治療が終わった患者さんに「次はいつにしますか」と聞きそびれ、そのまま半年、1年と来院が途切れる。小規模な歯科医院では、こうしたことが毎日少しずつ積み重なります。

歯科の予約システムを入れると電話は減りますが、選び方を間違えると「Web予約はできるのに、定期検診の患者さんは戻ってこない」「無断キャンセルは減らない」ということも起こります。

この記事では、歯科医師1〜2名・衛生士と受付スタッフ数名ほどの医院を想定して、歯科の予約システムを選ぶポイントと、リコール(定期検診)と無断キャンセルを改善する運用のしかたをまとめます。

歯科医院の予約で起きがちな3つの困りごと

歯科の予約には、ほかの業種にはない事情があります。

  • 治療中に電話を取れない:両手がふさがる診療中は、電話のたびに治療が止まります。かといって出なければ、新患を逃します。
  • 無断キャンセルで枠が空く:歯科の予約は1枠が長く、治療の順番も決まっています。1件の無断キャンセルで、その時間がまるごと空いてしまいます。
  • 定期検診(リコール)が途切れる:治療が終わると次の来院理由がなくなり、検診の時期になっても患者さんは思い出しません。はがきや電話で呼び戻すのも、受付の手間になります。

歯科の予約システムに求めるのは、この3つを予約の仕組みで減らすことです。

歯科の予約システムを選ぶ7つのポイント

1. メニューごとに所要時間を変えられるか

検診・クリーニングは30分、むし歯の治療は45分、初診は問診とレントゲンがあるので60分。こうした違いをメニューごとに設定でき、空き枠が所要時間に合わせて自動で計算されるかを確認します。全部を同じ長さの枠で受けると、診療が押したり、逆にチェアが空いたりします。

2. Web予約で受けるメニューを選べるか

急患や痛みのある患者さんは、状態を聞いてから枠を決めたい医院も多いはずです。「検診・クリーニング」「初診相談」など、Webで受けても困らないメニューだけを公開できると、無理なく始められます。治療中の患者さんの次回予約は、会計のときに受付で登録する、という分担がしやすくなります。

3. 自動リマインダーが届くか

予約の前に自動でお知らせが届くと、うっかり忘れによる無断キャンセルが減ります。メールなのかLINEなのか、送るタイミングはいつかもあわせて確認します。歯科は数週間〜数か月先の予約が多いので、予約した本人も日にちを忘れがちです。リマインダーの効果が出やすい業種だといえます。

4. 次回の予約を会計のときに取れるか

リコール率を上げる一番の近道は、患者さんが帰る前に次の予約を決めてもらうことです。受付スタッフが予約システムから患者さんの次回予約をその場で登録できるか、患者さん本人にも予約内容が届くかを確認します。

5. 何か月先まで予約を受けられるか

定期検診は3か月後、半年後の予約になります。患者さんが何日先まで予約できるかの上限は製品やプランによって違うため、定期検診の間隔に合っているかを確認しておきます。

6. 最終来院日がわかるか

「最後に来たのはいつか」がわかれば、検診の時期を過ぎた患者さんに声をかけられます。患者さんごとの予約回数や最終来院日を一覧で見られるか、来院履歴やメモを残せるかを確認します。

7. 小さく始められるか(無料プラン・カード不要)

歯科向けの製品には、レセコンや電子カルテとの連携を前提に、初期費用や導入の打ち合わせが必要なものも多くあります。まずWeb予約の効果を見たいなら、無料プランやクレジットカード不要で試せるツールから始めるのが確実です。料金体系は各社で大きく異なるため、比較の際は必ず各社の公式サイトで最新の条件を確認してください。

予約システム全般の選び方は予約システムの選び方、医院向けの比較ポイントはクリニック予約システムの比較ポイントでもまとめています。

リコール率を上げる予約の取り方

予約システムを入れただけでは、定期検診の患者さんは戻ってきません。効くのは、次の3つを毎日の流れに組み込むことです。

  1. 治療の最終日に、次の検診を予約してから帰ってもらう:「3か月後の検診はこの日でいかがですか」と会計時に枠を押さえます。日にちが決まっていれば、あとはリマインダーが思い出させてくれます。
  2. 予約ページのURLを渡しておく:その場で日にちを決められない患者さんには、予約ページのQRコードやURLを渡し、「都合のいい日をここから選んでください」と伝えます。電話をかけ直す手間がなくなります。
  3. 最終来院日で、来ていない患者さんを確認する:月に1回、最終来院日が古い順に患者さんを見て、検診の時期を過ぎた方に連絡します。

無断キャンセルを減らす運用

歯科の無断キャンセルは、悪意よりも「忘れていた」「行けなくなったけれど電話しづらい」が原因のことが多いです。

  • 前日にリマインダーを送る:日にちを思い出してもらうだけで、かなり防げます。
  • キャンセルや変更をWebでできるようにする:電話しなくても変更できれば、無断ではなく事前のキャンセルになり、空いた枠に別の患者さんを入れられます。
  • キャンセルのルールを予約ページに書いておく:「変更は前日までに」などのルールを、予約の時点で目に入るようにします。

詳しくは無断キャンセル対策、無断キャンセルとはどこからか、無断キャンセル料は請求できるかの記事で解説しています。

レセコン・電子カルテとの連携は必要か

歯科向けの比較記事では、レセコンや電子カルテとの連携がよく取り上げられます。受付から会計まで1つのシステムで管理したい医院では大事なポイントです。

一方で、小規模な医院がまず困っているのは「治療中の電話」と「無断キャンセル」と「途切れる定期検診」で、これは予約システム単体でも改善できます。連携を前提にすると選択肢が絞られ、導入にも時間がかかります。まず予約だけをオンラインにして効果を見てから連携を考える、という順番でも遅くはありません。

BOOKINで歯科医院の予約を受ける場合

BOOKINは、小規模なお店や医院がWeb予約をすぐに始められるように作った予約システムです。歯科医院で使う場合は、次のような運用になります。

  • 24時間のWeb予約:患者さんは診療時間外でも、スマホから空き枠を見て予約できます。アプリのインストールは不要です。
  • メニュー別の所要時間:検診・クリーニング・初診などメニューごとに所要時間を設定でき、空き枠は自動で計算されます。埋まった枠は選べなくなるので、二重予約の心配がありません。
  • 自動リマインダー:予約前に自動でお知らせを送り、予約忘れを減らします。
  • 予約ページの共有:予約ページのURLやQRコードを、受付やWebサイト、LINEで案内できます。

患者さんが日付を選ぶと、その日の空き時間だけが表示される日時選択画面

顧客管理の画面では、患者さんごとの予約回数と最終来院日を一覧で確認できます。検診の時期を過ぎた患者さんを探すときに使えます。

顧客管理の一覧。患者さんごとの連絡先・予約回数・最終来院日が並ぶ

LINE連携を使うと、予約ページを開くQRコードを印刷して受付に置いたり、会計時に患者さんに読み取ってもらったりできます。LINEアプリの中でそのまま予約できるので、次の検診を自分で予約してもらう導線になります。

予約ページの共有画面。LINEで読み取ると予約ページが開くQRコードとURLが表示される

画面はデモ店舗(美容室)のデータです。

無料プランは予約が月50件まで、メニューは最大3件まで、メンバーは1名で、患者さんが予約できるのは15日先までです。クレジットカードなしで始められます。患者さんの次回予約を受付から登録するフォローアップ予約、来院履歴や患者さんごとのメモ、LINEでの予約受付、複数スタッフでの利用、より先の日付までの予約受付は有料プランの機能です。歯科医院向けの使い方は歯科向け予約システムのページにまとめています。

BOOKINは時間帯で枠を取る予約システムです。レセコンや電子カルテとの連携が必要な場合は、それらに対応した歯科専用の製品も比較してみてください。

まとめ

  • 小規模な歯科医院が予約で困るのは、治療中の電話・無断キャンセル・途切れる定期検診の3つ
  • 歯科の予約システムは、メニュー別の所要時間、Webで受けるメニューの選び方、リマインダー、会計時の次回予約、予約できる期間、最終来院日の確認、小さく始められるかで選ぶ
  • リコール率は、治療の最終日に次の検診を予約してから帰ってもらうのが一番効く
  • 無断キャンセルは、前日のリマインダーとWebでの変更・キャンセルで減らせる

まずは無料プランで「検診・クリーニング」と「初診相談」の2メニューだけ公開し、自院の予約ページを患者さんの目線で触ってみてください。

BOOKINなら、オンライン予約の受付を数分で始められます。無料プランあり。

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